2006.4.22

 

2台のブレラ

リンカーンモータースでブレラ2.2 JTS スカイウインドー、3.2 JTS Q4 スカイウインドーの2台のブレラの試乗をさせてもらいました。両者の区別はホイールで見分けるだけで2.2 JTSが17インチ、3.2 JTSは18インチが標準になっています。ブレラの顔は159の盾が少しだけ小ぶりになっていて普通の人には区別できない顔つきだと思います。すれ違った後で後ろ姿からブレラとわかることになるでしょう。運転席に座ってみると座席位置の調整でアイポイントが低く設定できて156よりもスポーティーさが強調されていました。前席に背の高い人が座ると後席の余裕はほとんどなくなるために2+2と考えた方が良さそうです。座席位置が一番前の私にはスカイウインドーの利点が少なそうに思えました。

ロッソの2.2 JTSはスタートボタンでエンジンを始動させると比較的おとなしいサウンドが聞こえてきます。クラッチは段付きを感じましたが非常に軽くて扱いやすいものでした。エンジンの回転はスムーズな上昇をみせます。ハンドル、ブレーキともに素直な感じで運転しやすい印象を持ちました。乗り心地はゴツゴツ感が押さえられていて不快な突き上げはありませんでした。

ブラックの3.2 JTS はアイドリングでも重低音を響かせていて凄味を予感させます。駆動は四駆ですが街乗り程度ではそれを意識することはありませんでした。さすがに2.2 JTS よりは週敏な加速をみせますがエンジンサウンドは高回転になるとおとなしい音に変わってきて、官能的にドライバーを高揚させるものではありませんでした。156GTAよりも300kgほど重い車重のためか18インチのホイールでも乗り心地はマイルドに感じました。

左ハンドルのマニュアルなので一般的ではありませんが、運転のしやすさ、乗り心地の良さ、装備の充実などに進化の跡が見られます。155から156、156から159やブレラとアルファロメオは確実に進化をしています。アルファロメオのイメージを知っている人にはこの新型には物足りなさを感じるかも知れませんが、乗りやすい車に仕上がったという点でアルファの戦略が具現化したものと思いました。

試乗の後、我が愛車156 GTA に乗りましたが加速感、アクセルレスポンス、サウンド、ハンドリングなど、私のフィーリングにピッタリと合っていることを実感しました。

 

 

メニューに戻る

 

 

inserted by FC2 system